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◇前払い退職金のメリットとデメリット
退職金といえば、企業が従業員の退職時に支払うというのが少し前まで一般的でした。しかし、最近では毎月の給与や賞与の支払時に退職金相当額の一部を上乗せして支払う「前払い退職金」の企業も増えてきました。そこで、前払い退職金のメリットおよびデメリットについて企業と従業員の両方の側面から説明します。
前払い退職金の企業におけるメリットは、給与や賞与に上乗せして支払うため従業員の退職時に多額の資金を必要としないこと、成果主義を反映しやすいことなどが挙げられます。従業員のメリットは、企業の将来における倒産リスクを考慮せず確実に受け取ることができること、退職金相当額を給与や賞与で受け取れるため自己のライフスタイルに合わせた資金の使い道ができることなどが挙げられます。
一方、前払い退職金の企業におけるデメリットは、給与・賞与に上乗せして支給するため、その分の資金が絶対に必要であること、従業員の企業に対する帰属意識がなくなる可能性があることなどが挙げられます。従業員におけるデメリットは、前払い退職金といっても給与・賞与として受け取ることから、税制上優遇されている退職所得とならず給与所得となってしまうこと、慣れてくると前払い退職金として認識せず、給与・賞与の増加分として認識してしまうことなどが挙げられます。
また、企業・従業員における共通のデメリットは、社会保険料負担が増加してしまうことが挙げられます。
以上のように、前払い退職金はメリット・デメリットの両側面をもっています。したがって、メリット・デメリットを考慮した上で前払い退職金導入の可否を検討してください。
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