| ◇反抗的な社員の処遇
顧問先の社長から次のような相談がありました。「採用した後、しばらくは素直でよい青年でしたが、半年経った現在、反抗的で上司の指示にも従いません。上司の間違った指示には従わなくてもいいとまで嘯いています。どう対処したらよいでしょうか。」とのこと。そこで、当事務所では次のような回答をしました。
反抗的な社員に対しては就業規則の規定に則って徹底的に処罰しても問題はありません。甘やかすことはかえって当人のためにもなりませんし、本人の将来にも悪影響を及ぼしかねません。会社の上司には部下を指揮命令する権限(指揮命令権)があり、部下には上司の指揮命令に従う義務があるのです。これによって会社は円滑に運営されているのです。とはいっても、いきなり懲戒解雇などの重い処罰はできませんし、立ち直るチャンスを与える意味でも、最初は注意や軽めの処罰を与え、それでも直らない場合は段階的に処分を重くしていくことが重要になります。
間違っても、注意も処罰もせずそのまま放置してはいけません。放置しておくと、最終手段として懲戒解雇等を行う場合に会社に非常に不利になります(放置した場合、指揮命令がなされていないのであるから、業務命令違反として懲戒処分を下すことができない)。
なお、このケースの場合、労務管理の立場から最初は素直でよい若者だったという点が少し気になります。おそらく何か原因があって態度が変わったものと思われますので、その原因を取り除いてやれば元のよい若者に戻る可能性が充分にあります。部下に時間をかけて個人面談をし、その原因を突き止める努力をしてみてはいかがでしょうか。それも上司の義務でもあります。
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