|
◇市場化テスト
国民年金保険料の納付率は低く、6割程度です。2004年11月下旬、社会保険庁は、年金保険料の未納対策を強化するために、徴収業務を民間に開放する方針を固めました。2005年4月にも一部地域を対象に実施、効果をみながら順次実施地域を広げる考えです。
それとは別に、政府は05年度開始を目指す官民競争入札(市場化テスト)のモデル事業で、社会保険庁と公共職業安定所について、業務を丸ごと入札にかける方向で検討に入っています。
市場化テストとは、公共サービスの提供者を官民が対等に、入札で決める仕組みをいいます。民間が入札した場合、その仕事に就いていた公務員は、別部門や他の役所、落札した企業に移ることになります。社会保険庁の保険料徴収や年金相談業務には、社会保険労務士法人をグループに持つ大手専門学校や債権回収会社などが立候補しており、公共職業安定所には、人材派遣会社などが立候補しています。
保険料の徴収業務は、未納者に電話や個別訪問で督促し徴収するほか、悪質な未納者には資産差し押さえなど強制徴収を実施する予定です。今回、社会保険庁が自主的に民間開放するのは、強制徴収を除く徴収業務と窓口などで年金に関する様々な相談を受ける業務です。
これまで社会保険庁は、権限の縮小や人員削減問題から民間開放に消極的でしたが、上記業務については民間開放する方針を決めました。
今後は、民間のノウハウを活かした公的年金の改革が進むといいですね。
|